就活エージェントを使う前に|無料の仕組みと確認点
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就活エージェントは学生には無料で、求人紹介や選考準備を手伝います。使う前に、運営会社の職業紹介許可、対象の卒業年度、費用の説明を確かめてください。紹介される求人は契約先の企業に限られるので、大学の窓口や新卒応援ハローワークと併用して選択肢を広げられます。
就活エージェント
- 契約した企業の求人を紹介
- 選考日程の調整や対策を相談できる
大学のキャリアセンター
- 大学が扱う求人や学内情報を調べる
- 在学生の相談先になる
新卒応援ハローワーク
- 公的な相談先
- 卒業後おおむね3年以内の人も対象
どれか一つに絞らず、求人を探す範囲と相談したいことに合わせて併用する
許可番号・対象年度・費用を確かめる
確かめるのは、許可番号があるか、自分が対象に入っているか、費用の記載があるかの3点です。
許可番号があるか。 有料職業紹介は許可制なので、事業者は許可番号を持っています。厚生労働省の人材サービス総合サイトで、事業者名から許可の有無を検索できます。
実際に2社の会社概要を開いて確かめました。2026年8月30日時点のものです。
株式会社ネオキャリア
- 就職エージェントneo
- 許可番号 13-ユ-070309
レバレジーズ株式会社
- キャリアチケット
- 許可番号 13-ユ-302698
どちらも許可番号を会社概要に出している。ネオキャリアは許可の期限まで書いている
ネオキャリアの会社概要には、番号と許可の期限があります。
有料職業紹介事業許可 許可番号 13-ユ-070309
有効期間の終期:2029年1月31日
レバレジーズのほうは番号だけです。
有料職業紹介事業許可番号 13-ユ-302698
許可には有効期間があります。更新を受けなければ期限で効力を失うので、番号があることと、いまも有効であることは別です。期限まで書いてある事業者は、そこまで確かめられます。
書いていない場合は、上の人材サービス総合サイトで事業者名から引きます。番号が見つからない場合は、社名の表記が違うことがあります。サービス名ではなく運営会社の名前で探してください。
自分が対象に入っているか。 エージェントごとに対象の卒業年度が決まっています。たとえば就職エージェントneoの申し込み導線は27卒と28卒に分かれていて、卒業後の既卒者は対象外です。対象から外れた申し込みは、受け付けられず、申し込む時間が無駄になります。
費用について公式サイトに記載があるか。 就職エージェントneoはFAQでこう答えています。
はい。登録から内定獲得時のサポートまで無料でご利用できます。就職エージェントneoをご利用いただく就活生からは一切費用を頂いていません。採用先の企業様からのみ紹介手数料を頂く仕組みです。
ここまで見てきた費用の流れが、そのまま書かれています。一方で、「就活支援」の名前で受講料がかかるスクール型のサービスもあります。費用の記載が見つからないときは、申し込む前に費用のページを探してください。
紹介求人は契約先の企業に限られる
エージェントの収入は採用企業からの手数料なので、紹介できるのは手数料を払う契約をした企業の求人です。世の中の求人全体から選んでいるわけではありません。
これはエージェントの欠点というより、費用の流れから決まる範囲です。求人を広く見たい段階では、検索型の就活サイトや大学の窓口と併用し、面談での選考対策や日程調整にエージェントを使う、という分担になります。面談で何を確認すべきかは転職エージェントの使い方の確認項目がそのまま使えます。
最終面接まで進んだ新卒の方が、企業からのスカウトを受け取る選択肢もあります。面談で相談するエージェントとは使い方が違います。ABABAの最終面接の資料で、対象の卒業年度や書類を確かめてください。
新卒でITエンジニアを目指す場合は、学習経験に合う求人や選考書類の確認が必要です。レバテックルーキーの面談準備では、制作物が未完成のときに相談できる範囲と、紹介求人を比べる項目を整理しています。
障害のある学生が、働くときの配慮と選考準備を一緒に相談したい場合は、atGP就活の相談前の準備へ。新卒・既卒・手帳の条件と、担当者に伝える場面を整理できます。
大学と公的窓口も無料で使える
就活で使える窓口は、どれも学生からは無料です。ただし無料である根拠が違い、そこに性格の違いが表れます。
法律上は、就活エージェントが有料職業紹介(学生は無料で、採用企業が手数料を払う)、大学のキャリアセンターが学校等による無料職業紹介、新卒応援ハローワークが国の職業安定機関です。冒頭の図は、使う側から見た違いを示しています。
大学の就職課やキャリアセンターが学生に求人を紹介できるのは、許可ではなく届出によります。根拠は職業安定法33条の2で、対象の施設として学校(小学校と幼稚園を除く)が挙げられています。手数料を取らない前提の制度です。
新卒応援ハローワークは、卒業後おおむね3年以内の人も使えます。厚生労働省の案内です。
「新卒応援ハローワーク(新ハロ)」は、就職活動中の学生・生徒や、卒業後おおむね3年以内の方の就職を支援する専門のハローワークです。
多くの就活エージェントは対象を在学中の学生に限っているので、卒業してから就職活動を続ける場合は、こちらが受け皿になります。同じページには、留学の経験者や予定者の相談を留学前・留学中・留学後を問わず無料で受けることも書かれています。卒業を遅らせて就職活動をやり直すかを迷っている場合は、就職浪人という選び方で新卒扱いの実情を先に確認してください。どの窓口を使うかより先に、どの立場で活動するかが決まっていないと、対象の判定で弾かれることになります。
28卒で、個別の面談より先に企業の話を比べたい方へ。ミーツカンパニーの参加準備で、開催日時と質問例を確認できます。合同説明会への参加と、エージェントへの相談は別の使い方です。
「就活エージェント」は、法律では職業紹介
就活エージェントがやっていることは、法律上は「職業紹介」です。職業安定法4条の定義です。
この法律において「職業紹介」とは、求人及び求職の申込みを受け、求人者と求職者との間における雇用関係の成立をあつせんすることをいう。
サービスの呼び名が「エージェント」でも「キャリアアドバイザー」でも、この定義に当てはまれば職業安定法の規制がかかります。呼び名で判断する必要はありません。
「無料」には、法律上の区別がある
学生が無料で使えても、就活エージェントは法律上「有料の職業紹介」です。採用した企業から手数料を受け取るからです。同じ職業安定法4条の、無料の定義です。
この法律において「無料の職業紹介」とは、職業紹介に関し、いかなる名義でも、その手数料又は報酬を受けないで行う職業紹介をいう。
「いかなる名義でも」手数料を受けないわけではないので、無料の職業紹介には当たりません。有料の職業紹介には、職業安定法30条が厚生労働大臣の許可を求めています。つまり「学生は無料で使える就活エージェント」の正体は、厚生労働大臣の許可を受けた有料職業紹介事業者です。学生側が無料なのは親切だからではなく、求職者から手数料を取ることが原則として禁じられているためです。手数料の条文と、例外的に求職者から取れる職業までは転職エージェントはなぜ無料なのかで条文から確認しています。
新卒の枠から外れたとき
卒業してしまった場合、上の新卒向けの窓口は使えません。そのときに残るのが、既卒とフリーターを対象にした窓口です。
このサイトが載せているJAIC就職カレッジは18歳から35歳が対象です。卒業年度では区切っていません。運営は上場企業で、有料職業紹介事業の許可は有価証券報告書にも書かれています。有効期間は2023年8月1日から2028年7月31日まで。ここまで見てきた確かめ方が、そのまま使えます。
ただし就職を希望する地域が条件に入っています。 東京・神奈川・埼玉・千葉・愛知・岐阜・三重・大阪・京都・兵庫・福岡・熊本のいずれかです。それ以外の地域で探すなら、別の窓口を当たることになります。
既卒として就職する道筋は就職浪人と既卒はどう扱われるかとフリーターから正社員になるにまとめました。
この記事で確かめたこと
- 原文から引用した文
- 7件
- 出典
- 5件(法令 1)
- 更新
引用が出典の原文と一致するかを、公開後も機械で照合しています。確かめ方は運営者情報にあります。