退職の段取り帳

退職時の保険証の返却|返すのは保険証か資格確認書か

配信広告PR。本サイトはアフィリエイト広告(PR)を利用しています。

2026/10/9更新 2026/8/16公開

有効期限内の資格確認書を持っているなら、家族分も含めて会社へ返します。マイナンバーカードは会社へ渡しません。 旧・健康保険証や「資格情報のお知らせ」、期限切れの資格確認書の扱いは加入先の案内を確かめてください。協会けんぽは返却不要と案内しています。

返す書類の有無と、退職後に保険へ加入する手続きは別です。退職日の翌日に通院する予定があるなら、書類の返却と同時に、次の加入先へ受診方法を聞いておきます。

有効期限内の資格確認書

  • 家族分も含めて会社へ返す
  • 使えるのは退職日まで

マイナンバーカード

  • 会社へは渡さない
  • 新しい加入先の手続きは別に行う

旧・保険証、期限切れの書類

  • 協会けんぽは返却不要と案内
  • 他の加入先ならその案内も確かめる

返す書類がなくても、次の保険へ自動で加入するわけではない

退職時に手元の書類を分ける(協会けんぽの案内)

まず手元にあるものを分ける

協会けんぽの2025年12月2日以降の返却案内は、旧・健康保険証、資格情報のお知らせ、期限切れの資格確認書を返却不要としています。有効期限内の資格確認書は会社へ返す案内です。加入先が協会けんぽ以外なら、会社や保険者へ返却方法を聞いてください。

従来の保険証は、もう有効ではない

従来の健康保険証の有効期限は2025年12月1日で終わっています。受付では、マイナ保険証か資格確認書を使います。

厚生労働省の説明です。

従来の健康保険証は、2024年12月2日以降新たに発行されなくなり、マイナンバーカードの健康保険証利用(マイナ保険証)を基本とする仕組みに移行しています。

新規発行が止まっただけでなく、期限も切れています。

従来の健康保険証の有効期限は、2025年12月1日で終了しています。

現在、厚生労働省は受付で提示するものを次のように案内しています。

医療機関・薬局の受付では、マイナ保険証をお持ちの方は「マイナ保険証」、マイナ保険証をお持ちでない方は「資格確認書」をご提示ください。

返却の要否とは別に、これは押さえておく必要があります。

返す対象は「資格確認書」(健康保険法施行規則51条1項)

代わりに置かれているのが資格確認書です。

当分の間、マイナ保険証を保有していない(マイナンバーカードの健康保険証利用登録をしていない)方等に、「資格確認書」が無償で申請によらず交付されます。

申請なしで交付される人がいる、という説明です。手元に有効期限内の資格確認書があるかを先に確かめてください。

マイナンバーカードは返す物ではありません。 資格の喪失は会社の届出で処理されますが、次の保険に入るための手続きは別です。

回収するのは会社(健康保険法施行規則51条1項)

会社の健康保険に加入していた人の有効期限内の資格確認書は、会社が回収して保険者へ返します。退職する本人は、会社の指定する方法で渡します。

誰が返すのかは、健康保険法施行規則51条1項にあります。

事業主は、次に掲げる場合においては、遅滞なく、資格確認書を回収して、これを保険者に返納しなければならない。

主語は事業主です。会社を経由する場合と、後で述べる任意継続を選んだ場合を分けます。退職時に会社へ渡す、という流れはここから来ています。

同じ規定では、返納すべき資格確認書は原則として資格喪失届に添えることとされています。会社が退職の届出をする際にまとめて処理する形です。

郵送するなら、送付先と送る書類を会社へ聞いてください。返却を急いで、マイナンバーカードや資格情報のお知らせまで同封しないようにします。

使えるのは退職日まで

回収が資格喪失の届出と一緒に処理されることから、使える範囲も決まってきます。資格が無くなるのは退職日の翌日なので、受診に使えるのは退職日までです。

翌日以降に前の資格で受診すると、後から保険者が負担した医療費の返還を求められることがあります。返す物が手元に残っていても、期限が延びるわけではありません。

逆に、返したあとに受診が必要になった場合の経路も用意されています。資格が確認できず、窓口で全額を立て替えることもあります。払い戻しには受診日の加入資格などの確認が必要です。全額が戻るとは限りません。返却と、次の保険への加入手続きを並行して進めてください。その流れは下の「返したあと、次が届くまで」に書きました。

資格確認書の交付に申請が要らない場合でも、次の保険への加入手続きは必要です。国民健康保険なら自治体、次の会社の健康保険なら勤務先に、加入日と受診時の確認方法を聞いてください。前の会社へ返すだけで次の保険に入れるわけではありません。

任意継続を選ぶ場合は自分で返す(規則51条2項・52条)

例外があります。

前項の場合において、被保険者が任意継続被保険者であるときは、当該被保険者は、五日以内に、これを保険者に返納しなければならない。

任意継続被保険者は会社を経由しないので、本人が5日以内に保険者へ返納するという書き方になっています。期限が明示されているのはこちらだけです。

任意継続そのものを選ぶかどうかの判断は退職後の健康保険と年金|20日と14日に整理しました。申出の期限が20日と短いので、返却より先にそちらを決めることになります。

見つからないとき(規則49条)

紛失している場合、条文は再交付を前提にした書き方をしています。

被保険者は、資格確認書の再交付を受けた後、失った資格確認書を発見したときは、直ちに、発見した資格確認書を保険者に返納しなければならない。

読み取れるのは、失くしたこと自体が手続きを止めないことです。再交付という経路があり、後から出てきた場合にどうするかまで定められています。

退職時に見つからないなら、隠さずに会社へ伝えてください。必要な届出や連絡方法は、会社と保険者へ聞いてください。書類がないことを隠して、返したことにしないようにします。

家族の分も対象になる

扶養に入っている家族がいる場合、その分も同じ健康保険から交付されています。本人の資格が無くなれば家族の資格も同時に無くなるので、家族の分も一緒に返します。

退職後に家族をどの制度へ移すかは、先に決めておくほうが混乱しません。配偶者の扶養に入る場合の条件は退職後に扶養に入る|失業給付との関係に整理しました。失業給付を受けると扶養から外れることがあるので、順序が効いてきます。

返したあと、次が届くまで

次の加入資格が受付で確認できないときは、まず医療機関と加入先へ相談してください。書類が届くまでの間と、保険に加入していない期間は別です。

やむを得ず自費で受診した場合には、療養費を申請する経路があります。協会けんぽの医療費の立替案内では、保険で認められる額から自己負担分を差し引いて支給すると説明しています。保険診療の対象外の費用は含まれません。領収書と診療内容の書類を残し、受診日に加入していた保険者へ必要書類を確認してください。次の加入手続きは退職後の健康保険と年金|20日と14日にまとめました。

国民健康保険に入る場合、資格喪失を証明する書類を求められることがあります。会社からの書類が届かないまま期限が近づいたときの進め方は退職の書類と、届かないときの手順にあります。離職票が届かない間に国民健康保険へ入るときの扱いは離職票が届かない間の国民健康保険にまとめました。

次の保険がまだ使えないときのメモ

受診予定があるなら、退職日の翌日からどの保険に入るのか、誰へ届出をするのかを先に確かめます。マイナ保険証を持っていても、次の加入情報がすぐ画面に出るとは限りません。医療機関に事情を話し、加入先へ資格を確かめる方法を聞いてください。

手元にあるものが「資格確認書」か「資格情報のお知らせ」か迷ったら、書類に印字された名称と有効期限を読みます。会社への返却案内と、次の加入先から届く書類を混ぜずに分けておくと、退職前後の受診でも使う資格を確かめやすくなります。

古い説明を読むときの注意

このジャンルは、2024年から2026年にかけて短い間隔で変わりました。「退職時に保険証を返す」と書かれた説明の多くは、変更前に書かれたものです。

日付の入っていない説明は、いつ書かれたのかを確かめてください。制度の名前が「被保険者証」のままになっているものは、更新されていない可能性があります。

2026年10月9日に厚生労働省と協会けんぽの案内を確認しました。2026年10月14日に協会けんぽの返却案内を追加確認し、有効期限内の資格確認書と、返却不要の旧・保険証や期限切れの書類を分けました。

この記事で確かめたこと

原文から引用した文
7件
出典
2件(法令 1)
更新

引用が出典の原文と一致するかを、公開後も機械で照合しています。確かめ方は運営者情報にあります。

出典