退職代行で即日辞められる?法律上の線引き
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退職代行の「即日」は、今日から会社へ行かないことと、今日で雇用契約が終わることを分けて考えてください。 連絡を代行してもらえる日と法的な退職日は同じとは限りません。契約期間のない仕事では、退職の申入れから原則2週間という線があります。その間を有給休暇や会社が認めた休みでどう過ごすか、今日中に契約終了へ合意できるかが分かれ目です。
今日から出社しない
- 退職の意思を会社に伝える
- 残った有給休暇を申請する
- 足りない日や出勤の扱いを会社とたしかめる
今日で契約を終える
- 会社と今日の終了に合意するか、即時解除の根拠を確認
- 契約期間の有無で原則が異なる
- 退職日を確定して書類の発行日程を聞く
退職代行への依頼が当日完了しても、契約の終了日や出勤の扱いは別に決める
会社へ話すのがこわいときも、まず手元の紙に「いつから行けないか」「いつまで在籍するつもりか」を別々に書いてみてください。二つの日付が同じでなくてもかまいません。そのうえで、休むあいだの連絡を誰が受けるかを決めておくと、あとで話が食い違いにくくなります。
契約に期限がない人は、原則2週間前に伝える
契約期間の定めがない正社員やアルバイトでは、退職の申入れから原則2週間が契約終了までの目安です。厚生労働省の「確かめよう労働条件」は、次のように案内しています。
期間の定めのない労働契約で働いている労働者が退職しようとする場合には、原則として2週間前までに申し入れることと定められています
- 会社へ退職の意思を伝える
原則2週間有給・勤務・欠勤の扱いを確認
期間があるから必ず毎日出勤するとも、無断で欠勤できるとも言えない
- 雇用契約の終了日
- 会社が早い終了日に合意
- 合意した退職日をたしかめる
- 労働条件が約束と相違
- 労働基準法15条の即時解除をたしかめる
代行業者が会社へ伝えた日を記録し、会社が受け取ったことをたしかめてください。就業規則に長い予告期間が書かれている場合、すべてが当然無効とも、その期間まで辞められないとも決めつけないでください。大阪労働局は、極端に長い期間は無効とされる場合もあると説明しています。退職届・就業規則・雇用契約を手元に置いて、争いがあるなら労働相談窓口へ相談します。
「明日から行けない」と「今日で辞めたい」は、会社へ伝える言葉も違います。前者なら、いつまで休むか、残る有給は何日かを確かめます。後者なら、会社と退職日に合意したのか、法律上すぐ終えられる理由があるのかを確かめます。どちらを望むか、相談先へ最初にはっきり伝えましょう。
今日から出社しないなら、有給と残りの日を分ける
退職日までの期間に残った有給を充てられるかたしかめます。有給が足りない場合、「残りは自動的に欠勤扱いだから問題ない」とは言えません。会社との連絡を断たず、勤務予定と欠勤の扱いを相談してください。病気やけがで働けない人は、体調と就業可能性を医療機関と相談し、休業や給付の制度を別に確かめます。
次の勤務先への入社日が決まっているなら、雇用契約の終了日から逆算してください。代行を申し込んだ日と退職日を取り違えると、入社日の調整や保険の手続きに影響します。転職先が決まっている場合の退職代行では、入社日が近いときの確認順を整理しています。
今日で契約が終わる場合もある
会社と合意して退職日を今日にする場合は、双方が合意した日をたしかめます。また、提示された労働条件と実際の条件が違う場合、労働基準法15条による即時解除が問題になります。厚生労働省は次のように説明しています。
実際の労働条件が当初約束した労働条件と違っているような場合には、労働条件が約束どおりになっていないことを理由に、即時に退職することができます
この制度を使うなら、採用時の労働条件通知書やメール、実際の給与明細・勤務記録を比べます。「職場がつらい」という事情を軽く扱うわけではありません。ただ、ここで即時解除できるかは、約束した条件との違いなどを個別に確かめる必要があります。勤務を続けられない事情があるときは、労働局の総合労働相談コーナーや弁護士へ相談してください。
契約期間が決まっている人は、期間の途中で辞める原則も異なります。厚生労働省は次のように案内しています。
あらかじめ契約期間が定められている労働契約(有期労働契約)の場合には、契約期間満了前に退職しようとする場合には、やむを得ない事由がなければなりません
有期契約は「2週間たてば必ず終了する」と当てはめず、契約満了日と、期間の途中で辞めたい理由を整理します。1年を超える契約などには別の規定もあるため、パート・アルバイトの退職代行と契約書も合わせてたしかめてください。
相談先は「連絡だけ」か「条件の交渉も必要か」で選ぶ
退職の意思を会社に伝えるだけなら、民間業者の取次が候補になります。ただし、有給の取得や退職日の調整で会社と条件を話し合う必要があるとき、民間業者に交渉を任せることはできません。労働組合は団体交渉、弁護士は未払い賃金の請求なども扱えます。どの範囲を頼みたいかを決めてから、運営元ごとの窓口の違いを比べてください。
費用を見るときは基本料金だけでなく、組合費など別にかかる額、相談だけなら無料か、会社が応じない場合の対応範囲を確かめます。以下の候補は運営元の種別と条件が異なるため、最初の相談で「今日から行けない」「有給の残り」「契約期間」「退職希望日」を具体的に伝え、引き受けられる範囲を聞いてください。相談しただけで当日退職が確定するわけではありません。
依頼前に決めておく5つのこと
- 労働条件通知書で、契約期間があるかをたしかめる。
- 退職の意思をいつ、誰に伝えたかを残す。
- 有給の残日数と、退職日までの勤務・休みの扱いを整理する。
- 会社から返す貸与品と、受け取る書類の送付先を決める。
- 今日中に退職日の合意を求めるのか、原則の期間を経て辞めるのかを相談先に伝える。
無断で出社をやめるだけでは、退職の意思が伝わったか、退職日はいつかが不明のままです。離職票や源泉徴収票、貸与品の返却も遅れやすくなります。代行を利用する場合も、会社への伝達内容と返答を受け取れるか、書類の送付方法を誰がたしかめるかを聞いておきましょう。制度の適用に迷うときは、無料の総合労働相談コーナーへ契約書と経緯を示して相談できます。
返す物を先に箱へ集め、手元にある書類は写真や控えを残しておくと、退職後のやりとりが少なくて済みます。代行を使う場合も、連絡の結果をあとで読める形でもらえるかを聞いてください。今日の出社を止めることと、その後の手続きを終えることの両方を考えておくためです。
この記事で確かめたこと
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