志望動機が書けないのは情報不足
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志望動機の欄で手が止まるとき、多くの人は自分を責めます。
熱意が足りない。やりたいことが無い。ただ、書けない原因は自分の内側ではなく、応募先の情報が足りないことにあります。
何を書くべきかは、採用選考の基準から逆算できる
厚生労働省は、採用選考の基本をこう示しています。
応募者の適性・能力に基づいた採用基準とすること
見られているのは適性と能力です。裏返すと、それ以外は基準にならないということです。同じ資料に、こう書かれています。
応募者の適性・能力とは関係のない事項で 採否を決定しない
つまり志望動機に求められているのは、自分の適性と能力がその職務に合っているかを説明することです。
「御社の理念に共感しました」という形にしなくてもよい、ということでもあります。

尋ねてはいけない事項が並んでいる
同じ資料には、応募用紙や面接で把握しないよう求められている項目があります。本来自由であるべき事項として、次のようなものが挙がっています。
人生観、生活信条などに関すること
尊敬する人物に関すること
購読新聞・雑誌・愛読書などに関すること
尊敬する人物や愛読書は、把握しないよう求められている側です。志望動機でここを掘り下げようとして書けなくなっているなら、そもそも求められていない方向に向かっています。
家族に関することや住宅の状況、宗教や支持政党も同じ扱いです。面接でこれらを尋ねられた場合は、答えないことが不利になる前提の質問ではありません。
選考の方法にも線がある
尋ねる中身だけでなく、選考のやり方にも挙げられているものがあります。
本籍・出生地に関すること
これは本人に責任のない事項として挙げられていて、戸籍謄本や本籍が記載された住民票を提出させることが該当するとされています。
合理的・客観的に必要性が認められない採用選考時の健康診断の実施
健康診断も、必要性が認められない場合は挙げられている側です。身元調査の実施も同じ扱いになっています。
こうした線があると知っておくと、答えられない質問が来たときに自分の準備不足だと考えずに済みます。 志望動機を考える段階でも、そこまで自分を掘り下げる必要はないと分かります。
書く材料は会社側から出させられる
適性と能力が合っているかを書くには、その会社が何をしていて、どんな働き方なのかを知る必要があります。青少年の雇用の促進等に関する法律13条2項に、ここで使える制度があります。
労働者の募集を行う者及び募集受託者は、学校卒業見込者等募集に当たり、当該学校卒業見込者等募集に応じ、又は応じようとする学校卒業見込者等の求めに応じ、青少年雇用情報を提供しなければならない。
第二新卒歓迎・既卒歓迎の求人が対象で、求めれば答えなければなりません。 直近3年の採用数と離職数、平均勤続年数、平均残業時間、有給の平均取得日数、メンター制度の有無などが出てきます。中身は第二新卒は離職者数を聞けるにまとめました。
「応じようとする」も条文に入っているので、応募を決める前に聞けます。
数字が出ると、書ける形になる
たとえば平均残業時間が短く、有給の取得日数が多い会社なら、「継続して力をつけられる環境だと考えた」という書き方に根拠が付きます。
離職者数が少ないなら、「定着している理由を自分でも作りたい」と続けられます。根拠のある一文は、抽象的な熱意より短く書けます。
逆に数字が出てこない、答えを渋られる場合も情報です。その会社を志望する理由が見つからないなら、応募先の選び方の側に戻ります。
自分の内側を掘る
- 熱意ややりたいことを探す
- 人生観・尊敬する人物・愛読書は、把握しないよう求められている側
応募先から出させる
- 直近3年の採用数と離職数、平均残業時間、有給の平均取得日数を求める
- 求人票の職務の内容と、やってきたことの重なりを探す
手が止まる場所が違う。片方は探しても採用基準に入らないもの、もう片方は求めれば出てくるもの
求人票からも材料が取れる
数字を求めるほどでもない段階なら、求人票を読み込むだけでも材料になります。書かれている職務の内容と、自分がやってきたことの重なりを探します。
求人票の読み方と、条件が変わったときの扱いは求人票の見方にまとめました。
在籍期間や担当業務を正確に書くには、手元の書類が要ります。記憶で書くと選考の途中で食い違います。揃え方は転職は書類を集めるところからにあります。

書き出しの型を3つに絞る
材料が揃ったら、書き方は複雑にしなくて済みます。適性と能力を説明するという目的から、型は次の3つに収まります。
- やってきたことと、募集職務の重なりを書く
- 重なりが薄い場合は、近い経験からどう移せるかを書く
- 数字で分かった環境が、自分の続け方に合っていることを書く
1が書けるなら1で足ります。未経験の職種に応募するなら2になります。3は補足として最後に1文添えると、志望先を選んだ理由の説明になります。
3つとも「自分の内面」ではなく、事実と事実の関係で書けます。熱意の表現を探すより早く終わります。
未経験の職種に移る場合の確かめ方は未経験のIT転職は許可番号を確認するにまとめました。移る先の業界そのものを調べる順序も、同じ考え方で進められます。
退職理由と混ぜない
志望動機が書けない人の多くは、退職理由と混ぜています。前の職場の不満を書き換えて志望動機にしようとすると、途中で止まります。
分けて考えてください。退職理由は過去の説明、志望動機は先の説明です。退職理由をどこまで話すかは退職理由を面接でどう伝えるかにまとめました。
一人で書けないときに
第三者に話すと、自分では気づかない重なりが出てくることがあります。20代向けの窓口は対象年齢が決まっているので、そこだけ先に確かめてください。
応募先が決まる前に整理する形もあります。JAIC就職カレッジは公式サイトのトップで、利用した人は全員が書類選考なしで最大20社と面接でき、面接の前に無料の就職支援講座と面接対策が付くと案内しています。対象は18歳から35歳です。
この形だと、志望動機を書いてから応募するのではなく、会ってから決める順番になります。それでも材料は要ります。上に書いたとおり、何を書くかは採用選考の基準から逆算するので、相手を知る作業そのものが消えるわけではありません。消えるのは、知らないうちに書かなければならない場面のほうです。
渡す情報の範囲は転職エージェントに渡す情報の範囲にまとめました。答えたくないことに答える必要はありません。
求人を出される前に整理したいとき
「やりたいことが決まっていないので、求人を見ても選べない」という段階では、求人を並べる形のサービスと噛み合わないことがあります。最近はキャリアコーチングと呼ばれる、求人を出さずに相談だけを続ける形のサービスもあります。
ただし職業紹介として求人を紹介するなら許可が要ります。 コーチングだけなら許可は要らないので、どちらの形なのかは申し込む前に確かめることになります。上の2つはいずれも許可番号を確認したうえで載せています。確かめ方は未経験のIT転職は許可番号を確認するにあります。
履歴書そのものの様式は履歴書の様式はJIS規格が削除されているにまとめました。
まとめ
- 採用選考で見られるのは適性と能力。それ以外は基準にしないと国が示している
- 人生観・尊敬する人物・愛読書は、把握しないよう求められている側
- 第二新卒歓迎の求人なら、離職者数や残業時間を求めれば出させられる
- 数字が出ると、根拠のある短い一文が書ける
- 在籍期間は書類で確かめる。記憶で書くと食い違う
- 退職理由と志望動機は分ける
書けないのは熱意の問題ではなく、材料が手元に無いだけのことが多くあります。