退職の段取り帳

労働基準監督署への相談と、申告は別のもの

アフィリエイト広告(PR)を含みます。

2026/8/16公開

残業代や解雇予告手当の不払いを労働基準監督署へ伝えるなら、「相談」と「申告」を分けて考えます。 まず違反に当たるか聞きたいなら相談、法違反について監督官に指導を求めるなら申告です。どちらも未払い金を代わりに取り立てる手続きではありません。

相談から始める

  • 何が法違反に当たるかを聞く
  • 必要な記録と次の窓口を確かめる

申告する

  • 具体的な法違反について監督官に伝える
  • 行政指導を求める。回収の代理ではない

まだ違反か分からなければ相談、対象の法違反を伝えるなら申告です。

労働基準監督署での二つの入口。申告は労働基準法104条にもとづく

この記事では、申告できる範囲、会社への伝わり方、持って行く記録、申告後にできることを順に確かめます。

申告は誰が、何についてできるか

労働基準関係の法令違反がある場合、働く人は監督官へ行政指導を求める申告ができます。会社の同意を取る必要はありません。たとえば残業代や解雇予告手当が払われていないときは、支払日・額・働いた時間や予告日をまとめて相談できます。

労働者は、労働基準関係法令違反がある場合には、労働基準監督官に行政指導を求めること(申告)ができます(労働基準法第104条等)。

違反かどうかまだ判断できないときは、窓口で「申告したい」と決め打ちせず、手元の資料で何が確認できるか聞くとよいでしょう。解雇予告手当の日数は解雇予告手当の記事で先に数えられます。

退職後でも申告でき、窓口は近くでよい

すでに会社を辞めていても申告できます。山梨労働局は、退職済みでも可能と案内しています。

労働者の方が退職済みであったとしても、申告は可能ですが、労働基準法などには時効があるのでご注意ください。

申告する監督署は、必ずしも会社の近くでなくて構いません。ただし、調査するのは会社所在地を受け持つ監督署です。

申告はどこの労働基準監督署でしていただいても構いません。ただし、実際の調査は会社の所在地を管轄する労働基準監督署が行います。

転居後なら、今いる場所の近くの窓口から始められます。会社名と所在地、在籍期間、問題のあった支払日をメモして持って行きましょう。監督署へ行く前に電話で必要書類や受付方法を聞いておくと、足りない資料をそろえやすくなります。

相談前に、会社へすでに伝えた内容と、その返事も時系列で残してください。たとえば「9月分の残業代を10月の給与日に確かめた」「11月に人事へ計算根拠を尋ねた」というように、支払期日とやり取りを分けると、窓口で何を調べてほしいのか伝わりやすくなります。額を正確に計算できていなくても、分からない部分をそのまま示して相談できます。

会社へ名前が伝わるかを、申告時に聞く

申告者の名前を会社へ伝えるかは、調査を進めるうえで大切な確認事項です。山梨労働局は、通常は誰からの申告かを会社へ伝えるものの、伝えてよいか本人へ確かめると案内しています。

また、労働基準監督署が調査を行うにあたって、通常、〇〇さんから申告があったということを会社に伝えますが、これを行っていいかについても確認させていただいています。

在職中で名前を出したくないなら、申告の前にその希望をはっきり伝え、調査でどこまで守れるか聞いてください。匿名を希望しても、少人数の職場や特定の勤務日の問題なら、内容から会社が本人を推測することはあり得ます。「名前を出さない」と「誰か分からない」を同じ意味にしないことが大切です。

何を持って行くか

まず、会社を特定できる情報、問題の期間、何が支払われていないかを一枚に書きます。給与明細、雇用契約書、勤怠の記録、会社とのメールなど、手元にあるものを日付順にそろえます。全部そろっていなければ申告できない、と自分で決めないでください。どの資料が必要かを窓口で聞けます。

残業代なら「働いた日と時間」「会社が払った額」「不足と考える理由」を分け、解雇予告手当なら「告げられた日」「解雇日」「会社が示した支払額」を分けます。勤務中の記録が社内システムにしかないときは、自分が適法に手元へ残せる資料を確かめてください。残業時間の記録が少ないときも参考になります。

監督署ができることと、別に求めること

監督署の仕事は、法違反を調べて是正を促すことです。会社が未払い額を払えば結果として解決するときはありますが、監督署があなたの代理で額を交渉したり、強制的に取り立てたりするわけではありません。

監督指導は、法違反等を是正していただくことが目的ですので、是正を確認すれば、監督指導は終了となります。

会社が額を争う、解雇自体の効力を争うなど、個別の請求を進めたいときは別の相談先も考えます。まず無料の総合労働相談コーナーで道筋を聞くこともできます。代理人として交渉や訴訟を頼みたいときは、費用と対象範囲を確かめて弁護士へ相談します。

賃金の請求は時間がたつと時効の問題が生じます。厚生労働省は、賃金の支払期日からの消滅時効について、法定の5年へ延ばしつつ当分の間は3年と説明しています。

賃金請求権についての消滅時効期間を賃金支払期日から5年(これまでは2年)に延長しつつ、当分の間はその期間は3年となります。

月ごとの支払期日をメモし、古い分から先に窓口で確かめてください。相談しただけで期限の問題が解消すると決めつけず、請求の進め方もあわせて聞きましょう。監督署への申告と、未払い金を回収する手続きは、目的を分けて進めてください。

この記事で確かめたこと

原文から引用した文
6件
出典
3件
公開

引用が出典の原文と一致するかを、公開後も機械で照合しています。確かめ方は運営者情報にあります。

料金と運営元の確認

弁護士法人ガイア総合法律事務所
運営元
弁護士
料金
当サイトでは未掲載

公式サイトに画像で掲載されているため未掲載

弁護士法人ガイア総合法律事務所

弁護士が対応し、有給消化・離職票・源泉徴収票の取り寄せ・残業代・退職金の請求まで行うと記載(2026年8月18日確認。ページはほぼ画像で、この記述は img の alt 属性にある)。meta description に「即日退社、有給消化、社宅住み、入社したばかりの方、公務員、役員、業務委託全部対応します」とある。「自衛隊」「無期限サポート」の語はページに無い。LINE・電話での無料相談あり

運営元の種別は、各サービスの公式サイトで確認しています。広告主の掲載条件によりURLを記載できないサービスがあるため、リンクの有無は確認の有無とは関係ありません。料金は税込価格が文章で明示されているものだけを掲載しています。

出典

無料で相談する

弁護士法人ガイア総合法律事務所(弁護士運営)・相談は無料|広告